みやぎ東日本大震災津波伝承館
- OPEN:
- 2021/06/06
- CLIENT:
- 宮城県
東日本大震災によって多くの尊い生命が失われ、甚大な被害にみまわれた宮城県が、記憶と教訓を永く後世に伝え継ぎ、被災地の再生と復興に向けて力をあわせていく未来への誓いを新たにする場として整備した施設です。立地場所は、大河・北上川河口と太平洋に接する石巻南浜津波復興記念公園で、かつては街が広がっていたところです。
建物・展示の周辺には、多くの人々が生まれ暮らしたありし日の街の名残を伝える町名サインが立ち、この場所の意味を静かに語りかけています。展示内容は、東日本大震災をはじめとした津波常襲地帯である三陸沿岸の記憶や、被害から命を守るための教訓、復旧・復興の道をあゆむ人々の姿を、映像・グラフィック展示の手法をくみあわせて伝えています。
なかでも、東日本大震災で被災された方、復旧・復興に関われた方など、当事者ご本人に実体験を語っていただいた映像展示は東日本大震災の多様で深い側面を物語っており、訪れる来館者一人ひとりの心に継承されていくものとおもわれます。たくさんの方々のご指導・ご協力をいただき、発災から10年、2021年にオープンを迎えることができました。